この映画を見て泣きたくなるほどの幸せを感じた私。
子供達の歓声、おばちゃんたちの華やぎ、美しい川、山、蛍、、、
この大切なものを失おうとしているのは、川原(こうばる)の人たちだけではない。
加藤登紀子
暗い中に小さくぽっぽっと光る、ほたるがほんとにきれいで切なかった。
小さな聞こえない声で<ココニイルヨ、ココニイルヨ>って言ってる。
遥か宇宙の彼方から見たら、私たちひとりひとりがほたるみたいに見えるのかもしれないなあ。ほたるを守れないって、人の暮らしを守れないってことかもしれない、
そう思ったらなんだか泣けて仕方なかった。
枝元なほみ(料理研究家)
国家権力の元、強引に迫ってくる妥協のない自然破壊のなかで、おだやかな人間のこころそのままに里山を守ろうとする人々の淡々とした描写が美しい。決していきりたつこともなく、しかし粘り強く手をつなぎ、真剣にたたかう人間の力に感動した。
椎名誠(作家)
国や行政が一方的に決める。住民は反対する。国や行政は圧倒的な人員と機材で住民を圧倒する。例えば米軍基地。例えば原発。日本中で見かける光景だ。僕たちは弱い。国は強い。でもあきらめない。だってこんなに美しい。こんなに豊かだ。
森達也(映画監督)
心の豊かさは、その人の暮らしを取り巻く自然の豊かさだという。命をかけてまで自然を守ろうと生きるこうばるの人々こそ、静かに美しい光を放つあのホタルの群れのようだ。
東田トモヒロ(ミュージシャン)
中国であれば、住民が強制的に立ち退きさせられて終わりだ。民主主義国であれば、こんなに美しい暮らしが営まれる村をなくすべきなのか、国中に大議論が巻き起こるだろう。どんどん中国のようになっていくのか、民主主義国にとどまるののか、石木は日本の分岐点だ。
藻谷浩介(エコノミスト)
私たちこそが危険だと思った。
戦う人たちを勝手に「過激な人々」とイメージする私たちこそが。
この映画は見事に、50年以上もアメニモマケズ、カゼニモマケズ、戦い続けた人たちの本当の姿を描き、その力でイシキ変容させている。
丹下紘希(人間、ときどき映像作家、たまにアートディレクター)
「この映画を観ると、ただの傍観者ではいられなくなるはずだ。小さな美しい里山で起きている出来事の行方は、その地で豊かに暮らす住民の人生だけでなく、これからの日本の民主主義の在り方をも左右するからだ。より良い未来は私たちの手の内にある。まずはイシキから。」
末吉里花(一般社団法人エシカル協会代表理事)
長崎で起きていたことを、知らなかった!知れば私も、この里山を守りたい。
ここには守りたい暮らしがある。子らが小さな命と触れ合える森や川、野山。
祖父たちが耕し、米や野菜を育ててきた田畑。命育むふるさとを、奪うな!
渡辺一枝(作家)
今ここの地にダムが必要か?
今を生きる全ての人に関係する問題。未来の人に恨まれない選択のために、失われる大切な環境に今一度目を向けてみよう!
伊勢谷友介(俳優・映画監督)
ここには理不尽なダム建設計画によって故郷の土地を追われようとしている人々の戦いの日々と、ユーモアと優しさに満ちた日常と、そして彼らが愛してやまない自然との繋がりが、暖かな視線で描かれています。ぜひ個人的な視点で、つまり人間的な視点で彼らの現状を観て欲しいなと願っています。
ロバート・ハリス(DJ・作家)
ご存知でしたか?これから日本は80余のダムが建設予定だって事。
これからどんどん人口が減っていく、特に地方の人口が減っていくのに、なぜ自然を破壊していくようなダムを作るのでしょうか?一基500億として80カ所、ざっと計算しても約4兆円のお金がかかるんです。
そのお金は誰が払うのでしょうか?
そのつけを私たちの子供たちに負わせるのですか?
日本に生まれてきたら同時に多額の借金を背負ってしまう未来の子供たちをもっと思いやりましょうよ。
私たちはもっとつつましく生きていけるはずです。
若者が減り収入が増えないなら経費を少なくするって普通に考えられます。
誰のためのダムなのでしょうか?
本当に必要なのでしょうか?
一旦決めたから実行するのではなく、今一度踏みとどまってみる勇気を持ちましょう。
この「ほたるの川のまもりびと」はそのことを考えさせてくれました。
普段の生活をもっともっと愛おしく、大切に22世紀につなげていきたい!
それにしてもおばちゃんパワー、すごいね。日本を変えるのはやはり女性であるってこと、これをしっかり受け止めました。
渡邊智惠子
43年も前に計画されたダムが、なぜ今でも見直されることがないのか。映画に出てくるおばちゃんや子どもたちの笑顔がいい。悲壮感がない。自然の中での暮らしを楽しんでいる。
この豊かな生活を暴力的に奪う権利は誰にもない。
藤田和芳(オイシックス・ラ・大地株式会社 会長)